風俗営業(パチンコ店、麻雀店、キャバレー、ゲームセンターなど)を運営する際、避けて通れないのが「年少者の立入禁止表示」です。
風営法第18条では、営業所の入口に「18歳未満の立ち入りを禁止する」旨を掲示することが義務付けられています。しかし、いざ準備しようとすると「どのような文言が適切か?」「どこに貼れば違反にならないか?」と迷う方も多いはずです。
本記事では、店舗オーナーが明日から実践できる「正しい表示方法」を分かりやすく解説します。
1. 風営法第18条とは?規定の内容を解説
まずは、法律の条文を確認しましょう。
この規定の目的は、心身が未発達な年少者が、射幸心をそそる恐れのある場所や酒類を提供する場所へ出入りすることを未然に防ぐことにあります。
対象となる営業形態
この表示義務は、以下のすべての風俗営業に適用されます。
- 第1号〜第3号営業: キャバレー、スナック、カフェ、ホストクラブ等
- 麻雀店、パチンコ店等
- 第5号営業: ゲームセンター、ポーカーバー等
2. 【実務】正しい表示方法と記載ルール
「表示していれば何でも良い」わけではありません。警察の立ち入り調査時に指摘を受けないためのポイントを整理します。
表示する場所
「営業所の入口」の見えやすい場所に設置する必要があります。
- 自動ドアのガラス面
- 入口ドアのすぐ横の壁面
- 受付カウンター付近(入口から見えることが条件)
記載すべき文言
法律で特定の文言が指定されているわけではありませんが、一般的には以下の表現が用いられます。
- 「18歳未満の方の入場は固くお断りします」
- 「18歳未満立入禁止」
- 「NO ENTRY UNDER 18」
サイズと視認性
明確なセンチメートル指定はありませんが、「客が立ち入る前に容易に確認できること」が基準です。小さすぎるステッカーや、他のポスターに紛れて見えない状態は、義務を果たしているとはみなされないリスクがあります。
3. 業種別の注意点:ゲームセンター(5号営業)の場合
5号営業(ゲームセンター等)の場合、条例によって「18歳未満」の定義や時間制限が細かく分かれているため、注意が必要です。
時間制限の併記
「16時以降は保護者同伴でない16歳未満の方は入場できません」といった、各都道府県の条例に基づくルールも併せて掲示するのが一般的です。
ダブルチェック
18条の表示に加え、年齢確認(IDチェック)の実施についても記載しておくと、店舗の健全性をアピールできます。
4. 違反した場合の罰則・リスク
「たかが表示一枚」と侮ることはできません。表示義務違反は、営業停止処分に直結する可能性があります。
- 指示処分: 最初は警察から改善を促す「指示」が出されます。
- 営業停止処分: 指示に従わない場合や、悪質な隠蔽とみなされた場合、数日間から数ヶ月の営業停止を命じられることがあります。
- 信頼の失墜: 「法令遵守(コンプライアンス)ができていない店」というレッテルを貼られることは、経営上最大のダメージとなります。
6. まとめ
風営法第18条の「年少者の立入禁止表示」は、店舗運営における基本中の基本です。
- 入口の見えやすい場所に掲示する
- 18歳未満が対象であることを明記する
- 経年劣化で剥がれていないか定期的にチェックする

